【27号】ハーバード大の教材になった清掃の秘密とは!?
日本の新幹線が速いのは、スピードだけではありません!
世界に誇れる速さとして、清掃のスピードがあります。
ハーバード大の教材として取り上げられたことで
有名になりました「奇跡の7分間」をご存知ですか。
新幹線が東京駅に到着し、再び出発するまでの7分間に行われる清掃作業は
その華麗さから、外で演劇のように観覧出来るほど素晴らしく、
「7分間の新幹線劇場」という別名までつきました。
その7分の清掃の手順はこのようなものです。
座席と前の網のゴミを床に落とす
⇒座席を出発方向に回す-テーブルを開いて拭く
⇒ブラインドを開ける-通路に集めたゴミを掃く
⇒窓枠の汚物を除去する
⇒乗客の忘れ物をチェックする
⇒汚れた座席カバーを交換する
この一連の流れ作業を7分間で完了するには、
単にチームワークと熟練度の精度が高いだけは不可能なのです。
実は、新幹線の到着を待っている間の
清掃員のある行動が7分間で完了できる秘訣なのですが、
では、それはどのような行動でしょう?
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答え
ビニール袋を広げて乗客を待ち構えている解説
列車が止まると、カバンから大きなビニール袋を取り出し、
乗客が降りる出口に近づきます。
「お疲れ様でした」。ビニールを開いて乗客にあいさつすると、
乗客は手に持っていたゴミをビニールの中に入れるのです。
この全過程を7分以内に終わらせる秘密、
それは乗客が席にゴミをほとんど残さないことなのでした。
車内で出たゴミは、下車する際にスタッフが持っているビニール袋の中に捨てるため、
ゴミの絶対量が大きく減ります。
「7分間の奇跡」の助演はまさに日本の乗客なのです。
ほとんどの乗客が椅子の背もたれを直し、ゴミや新聞は自分でゴミ箱に捨てます。
さすが日本人のマナーです。
とはいえ、それを生んだのも、
出口で待ち構える清掃員の姿だったという訳わけなのです。
これは、「綺麗にしてくれる人がいたら、汚さないでおこう」
という心理が生まれるディズニーランドの清掃員と似ていますね。
この記事を書いた人
横山 龍太(株式会社ドーンマジック 代表取締役 / 放送作家)
1977年生まれ、熊本県天草市出身。
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