【31号】社員2人ながらヨーロッパ25カ国で販売するシューズのアイデアとは!?
オランダと言えば、伝統的な木靴が有名ですが、
環境に優しいスニーカーに今注目が集まっています。
注目される理由は、微生物によって分解出来ることにあります。
履きつぶして地面に埋めると堆肥になり、
さらに、スニーカーの中に仕込まれたあるものが、民意の心を
掴んだのですが、ではそのあるものとは何でしょうか?
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答え
種解説
種が成長して花が咲くのです。
この”花咲くスニーカー”は100%天然由来の素材で作られています。
靴の底には石油と植物から作られた生分解性プラスチック、生地は麻やオーガニックコットン、
接着剤を含め、一切化学薬材を使っていません。
履きつぶしたスニーカーを土に埋めると微生物が分解し、土にかえります。
およそ5カ月間土に埋めるとボロボロになり、条件が揃えば最短半年で
跡形もなく完全に分解されるといいます。
また、分解されるといっても履き心地はしっかりしていて耐久性もあるといいます。
そして、スニーカーの上の部分には花の種が仕込まれているのです。
スニーカーのサイズを表示するシートにポピーやデージーなどの花の種が埋め込まれていて、
およそ2年保存出来るといいます。
土に埋めれば、スニーカーは自然に帰り、
そこから花が咲くという斬新なアイデアを売りにしているのです。
なお、雨にも耐えられるし、土に埋めて初めて分解されるので森の中を歩いても問題ないといいます。
ちなみに、この環境に優しいスニーカーを作っているのは社長一人、社員一人のOATシューズ(アムステルダム)で、
既にヨーロッパ25ヵ国でインターネットを中心に4400足を販売しています。
このシューズ、価格は139ユーロ(約13500円)~と決して安くはありませんが、エコな消費者の心を捕らえているようです。
現在、幼児用のスニーカーを開発中で、木の種を組み合わせる予定といいます。
子供の成長と共に木の成長を見守ることで思い出になるのではと考えています。
また、種のシートは簡単に出し入れ出来るので、日本で売るなら日本固有の種を入れたい、とクリスティアン・マーツ社長は考え、
来年中には日本でも販売したいということです。
全ての商品がリユース出来ないまでも、リサイクル、あるいは更にアップサイクル出来るようになれば、
持続可能な社会に近づくことが出来ます。
今回ご紹介したスニーカーは商品そのものにアップサイクルの機能が組み込まれていると言えるのではないでしょうか。
このように自然に帰るような商品作りが普及すれば、環境に優しい社会が実現出来るのです。
この記事を書いた人
横山 龍太(株式会社ドーンマジック 代表取締役 / 放送作家)
1977年生まれ、熊本県天草市出身。
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